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舞囃子:「弓八幡」 ・・・ 渡邊洋子
狂 言:「隠狸」 ・・・ 三宅右矩
能 :「巴」 ・・・ 岡庭祥大
他
開催日 | 2023年4月30日(日) |
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時間 | 開演 午後2時 |
会場 | 越谷市日本文化伝承の館こしがや能楽堂 |
料金 | 一般3,000円、学生1,500円 (全席自由席、消費税込) チケット発売日:2023年1月29日(日)9:00 ※窓口販売あり |
演目紹介
狂言「隠狸」(かくしだぬき)
主太郎冠者(家来)が夜興(よこう=山中で猟をする事)に出掛けていると聞き知った主人は、その真相を問い質しますが、家来はのらりくらりとかわして惚ける始末。そこで家来の嘘を暴こうと一計を案じた主人は、上野の市へ狸を求めて来いと家来に命じて遣いに出し・・・。
真実を解っていながら泳がす主人、見付けられまいと翻弄する家来、両者の絶妙な呼吸と駆け引きが笑いを誘う狂言の神髄とも云え、和泉流にのみ伝わる専有曲です。小道具として用いる「狸」にもご注目ください。
能「巴」(ともえ)
狂言木曽の僧が都に上る途上、琵琶湖のほとりの粟津が原というところに差し掛かります。そこで神前に参拝に来た女と出会いますが、女が涙を流しているので不審に思い、理由を尋ねます。女は古歌を引き、神前で涙を流すのは不思議なことではないと述べ、僧が木曽の出だと知ると、粟津が原の祭神は、木曽義仲であると教えて供養を勧めます。そして、自分が亡者であることを明かし、消えてしまいます。
僧はお参りにきた近在の里の人(所の者)から、義仲と巴の物語を聞き出し、先の女の亡者が巴だと確信を深めます。
夜になり、僧が経を読み、亡者の供養をしていると、先ほどの女が武者姿で現れます。女は巴の霊であることを知らせ、主君の義仲と最期を共に出来なかった恨みが執心に残っていると訴えます。そして義仲との合戦の日々や、義仲の最期と自らの身の振り方を克明に描き、執心を弔うよう僧に願って去って行く話です。